YSKだより
大林組PortPlusを見学しました。
2022.09.09
日本初の高層純木造耐火建築物である大林組の研修施設「Port Plus」を見学しました。
まず外観ですが、カーテンウォール越しに純木造の構造体がファサードを構成しており、木造建築であることを主張しています。
最初に9階のセミナールームにご案内いただき、大林組の森様からPort Plusの概要について動画やスライドを交えてご説明いただきました。「これからの知を育む場」というコンセプトのもと、剛接合仕口ユニットの開発、オメガウッドという耐火特許技術の取得など、大林組の木造技術を結晶して造られています。構造体を純木造にすることで、1990㎥という木質化とは比較にならない木材を使用することができ、循環型社会の形成に寄与しています。ただ、施工中の降雨対策やカーテンウォール支持方法の検討など、純木造ならではの課題があったこともご説明いただきました。
その後、8階から2階まで全フロアのご説明をいただきながら降りて行きました。8階リラクゼーションルームは、天井緑化や面床吹出し空調など、利用者の五感を刺激しながら快適に過ごせる工夫が施されていました。
各フロアには大型タッチパネルが設置されており、空調やブラインド制御のほか、発電量やトイレ・EV等の使用状況を見える化できる最新設備が搭載されていました。
(教育環境研究会)