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流山市立おおたかの森小中学校ほか1施設視察研修

2019.12.19

令和元年12月9日(月)、教育環境研究会・新建築構造研究会主催の「流山市立おおたかの森小中学校ほか1施設視察研修」が開催されました。

まず最初に豊洲市場やオリンピック村など様相が日々刻々と変わる豊洲に建設された、「新豊洲ランニングスタジアム」を視察させて頂きました。RCの基礎・柱に湾曲加工された集成材と鉄骨のハイブリット屋根を掛け、外皮にETFEフィルムを張ることで天候に左右されない陸上トレーニング施設となっており、その構造計画にいたった経緯や、過去見学した長野の木材工場にて集成材の加工を行っていたこと、将来の移転なども視野にいれた接合部となっているなど、興味深い点が多く、広い視野での検討の重要性を改めて認識させられる施設でした。

時間的な余裕もあり豊洲市場も見学しながら、続いての見学先である「流山市立おおたかの森小中学校」へ移動し、流山市教育委員会の方の案内を頂きながら視察することとなりました。オープンにもクローズすることも可能な教室や、小学校と中学校の交わり方に各所工夫が見て取れ、画一的ではない新しい学校として教育をどう進めるかを設計段階から協議して出された流山市の一つの答えであると、プロセスに感銘を受ける学校建築でした。

師走の忙しい中、ご案内頂いた施設の方、関係者の方々には、温かくお迎え頂き、また長時間にわたる詳細な説明を頂くことができました。木造だけにとらわれない自由な木材の使い方や、学校に係る関係者それぞれが教育を根本から考えて導き出す設計プロセスなど、今後の設計に柔軟に取り入れながら、かつ横浜らしさを大切に設計に活かしていければよいのではないか、と思いました。

最後になりますが、ご協力頂きました施設の皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

教育環境研究会・新建築構造研究会