ごあいさつ

横浜市建築設計協同組合のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

私たち横浜市建築設計協同組合は、建築設計および構造設計を専門とする設計者の集まりであり、横浜市内の公共建築物の品質確保とその持続的な活用に寄与することを使命とする団体です。組合員は、それぞれの専門性を活かしながら、市民の皆さまの生活を支える公共施設の設計や維持管理に日々取り組んでいます。

当組合の特徴は、民間の設計者が集まった「協同組合」という中立的な立場にあります。この立場を活かし、横浜市との建設的な対話を重ねる中で、公共建築物のあるべき姿や今後の利活用のあり方について積極的に意見交換を行っています。設計の専門団体として、ただ図面を描くだけでなく、都市や地域が抱える課題に対して設計を通じた解決策を提示し、持続可能なまちづくりを推進していくことを目指しています。

近年では、脱炭素社会の実現に向けた建築分野の貢献が強く求められる中、当組合でも公共建築物の木造化・木質化を重点的なテーマとして取り組んでいます。横浜市が推進するSDGsの地域貢献を評価され、当組合は「Y-SDGs認証」も取得いたしました。設計者の立場から、木材という再生可能資源を適切に活用する建築を実現するために、単に設計手法の検討にとどまらず、県産木材・地域材を円滑に使用できるよう、木材の需要と供給のネットワークづくりに力を入れております。

具体的には、木材の供給側である林業・製材業の方々との連携、そして需要側となる施工者や行政との調整を通じて、木材が安定的かつ効果的に建築に活用されるよう、調達から設計、現場施工に至るまで一貫した体制を構築すべく尽力しています。地域の資源を地域の建築に活かすことで、横浜のまちに根ざした建築文化の創造と地球環境の保全の両立を目指しています。

私たちはこれからも、設計者としての誇りと責任を胸に、よりよい公共建築の実現を通して、横浜の持続可能な都市づくりに貢献してまいります。今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和7年7月
横浜市建築設計協同組合
理事長 白川 幹